社長失格 - 板倉 雄一郎 (著)

  • http://www.amazon.co.jp/dp/B00EH93MPA
  • いろんな方におすすめの本ですが、特に、企業を考えている方・目指したい方、経営について学びたい方、インターネットベンチャーの歴史を学びたい方にオススメと思いました。
  • ハイパーネット立ち上げから、倒産までの2年間を詳細に綴った本書。
  • 中盤あたりまでは、ベンチャーが成長していくドキュメンタリー的な内容で、正直あまり面白みを感じませんでしたが、後半からの資金繰りの話は、かなりリアルでベンチャーにおける銀行融資について考えさせられた。また、社長として、組織の信頼を得ることの重要さ、現場把握の重要さ、迅速に的確に意思決定することの難しさ。社長の孤独さ、いろんな経験が凝縮されていると思います。
  • さらに、この話が96-97年のわずか2年あまりの間に起きたことに驚く。
  • 今では初期投資が低くてもサービスが開始できるようになったし、ベンチャーキャピタルも当時よりもずっと整備されているだろうが、自分が会社の資金について考えるときには、ぜひまた読み返したいと思った。
  • ただ、バブルという時代の影響もあったのでしょうが、勢いにまかせて吟味せずに人件費や設備投資にお金を使いすぎていたり、売上予測がノリノリだったり、組織マネジメントが手薄だったり、銀行融資だけがハイパーネット倒産の要因ではないことはしっかり覚えておきたいです。
  • 同時に同じ時代を客観的に綴った 次節の「『ネット起業! あのバカにやらせてみよう』」といっしょに読むことを強く推奨します。